妖怪大戦争
またしても久々の更新。
しかも「宇宙」の次は「妖怪」w
東京からとある地方の村に引っ越してきた「タダシ」
彼はどこにでもいるすこし弱気な少年だった。
引越しして初めて迎えた夏休み、近くの神社で行われていたお祭りで
その村で毎年選ばれる「麒麟送子」に選ばれた。
言い伝えにより、天狗が住まうという山に向かうタダシ、彼はそこで本物の「妖怪」と出会う。
一方その頃、人間を憎み滅亡を願う「魔人 加藤」により首都滅亡の計画が着々と進んでいた・・
この映画、ご存知の方もいるだろうが、豪華メンバーによるプロデュースで製作されている。
チーム「怪」として「水木しげる」「荒又宏」「京極夏彦」「宮部みゆき」
出演として「豊川悦士」「草刈正雄」「阿部サダヲ」「宮迫博之」・・・などなど
話としては荒又さんの「帝都シリーズ」の流れを汲むようだが、まったくもってテイストが違う。
「戦争」とは銘打ってあるが悲壮感はなく、逆にお祭り騒ぎでことが進み、最後までどこかに笑える場面があった。
水木作品の妖怪もおなじみの面々が揃っており
「一反もめん」「ぬりかべ」「油すまし」「カッパ」「輪入道」「一本タタラ」「ぬらりひょん」など
どこかオチャメで愉快な妖怪が目白押しだ。
ストーリー、内容ともに子供向けに作ってはいるのだが、大人が見ても十分楽しめるし、
「ゲゲゲの鬼太郎」や「帝都シリーズ」などを知っていればより深く楽しめると思う。
しかし、あれだけの豪華キャストの中で主人公のタダシ役「神木」君はスゴイ
引けを取らないどころか、圧倒されるような演技のウマさがあった。
この夏、非常にイチオシな作品である。