「宇宙戦争」
なにやら忙しくてほぼ1ヶ月ぶりの更新。
そろそろ公開も終わりそうな「宇宙戦争」の紹介~
港で働く「レイ」は別れた妻の頼みで、妻が今結婚している男性の子供を出産するまでの間
妻と共に自分の元を離れた2人の子供の面倒を見ることになる。
そんな折、地球外の知的生命体と思われる者たちの突然の襲来で、世界全体が破壊と恐怖の渦中に飲み込まれる・・・
原作はSFの古典と言うべきH.Gウェルズの小説。
これをスピルバーグ監督がトムクルーズを主人公に起用し、世界的規模の危機をアメリカ人一家に焦点を絞り、未来に向けての逃避行を描いたSFスリル。
とにかく、宇宙人の無慈悲なまでの虐殺っぷりが凄い。
圧倒的な力でなす術もなくただただ逃げ惑う人々。
付け加えて己の保身の為に他人をも蹴落とす有様はまさに地獄絵図。
これほどまでに「どうしようもない」という恐怖は他の作品でも味わうことは出来ないと思う。
ただ・・・まぁ・・・ツッコミどころは満載。
※ここから先はネタバレになります、注意
途中、地下に逃げ込んで潜伏していたのだがデカイ胃カメラのようなものが
地下室に侵入、見つからないように壁の後に隠れたりするのだが
熱感知とかできねえのか!
更に、そのデカイ胃カメラマキ割り用の斧で切断される。
いやいや、なんでそんなに脆いのさ!
トライポットにはバリアが張ってあり、地球の兵器はまったく寄せ付けないのだが
最後の方で何故かそのバリアが張られていない、それに気がついた主人公は軍に
「おい!バリアが切れてるぞ!」
「何!?本当だジャベリン(ミサイル)準備!」
一般市民に言われなきゃ気がつかないのか米軍!
最後の幕切れが「宇宙人の微生物による感染死」
何万年も前からトライポットという兵器を地中深くに埋めて準備万端の割りに
大気成分とか汚染物質とか調査しねえのか!
とまあ、原作が古いだけに色々と目に付きます。
しかし、逃げ惑う恐怖と廃墟と化していく町並みなど、流石と思わせる映画だ。